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第1回 研究会レポート
上智大学・ベネッセ英語教育シンポジウム2019開催報告(速報)
「英語の授業をコミュニケーションの場にするには
〜スピーキングとライティング指導の充実にむけて〜」


当日の様子

「『英語学習に関する継続調査』から考える指導の在り方」

発表者:根岸 雅史(東京外国語大学)/酒井 英樹(信州大学)


「メモに基づくスピーキング・ライティング指導 〜教科書を入り口に〜」

発表者:吉澤 孝幸(秋田県立秋田南高等学校中等部)


「高校の授業におけるスピーキング・ライティング指導を考える」

発表者:長沼 君主(東海大学)/工藤 洋路(玉川大学)/
 津久井 貴之(お茶の水女子大学附属高等学校)


「新教育課程における発信活動の充実にむけて」

発表者・登壇者:吉田 研作(上智大学)/田中 茂範(PEN言語教育サービス)/
 根岸 雅史(東京外国語大学)/アレン玉井 光江(青山学院大学)/
 金森 強(文教大学)/吉澤 孝幸(秋田県立秋田南高等学校中等部)/
 津久井 貴之(お茶の水女子大学附属高等学校)


参加者の皆様の声(アンケートから)

「シンポジウムで一番心に残った気づきや学び・これから取り組もうと思ったこと」
  を参加者アンケートから一部ご紹介します。


  • 【小学校教員】
  • ・スピーキングの時間がしっかり取れた授業では、文法も内容もしっかり行なっている。つまり焦点化しているからこそ良い効果がでている。まず活動があり、そこから生まれる疑問を解決していくことが大切だと思いました。
  • ・調査報告の中で話された、中学校では人とのコミュニケーション、高校ではテキストとのコミュニケーションという言葉が印象に残りました。深く読めれば、テキストとのコミュニケーションも楽しめるはずで、そのような英語力を目指すべきだと思いました。

  • 【中学校教員・中高一貫校教員】
  • ・生徒の発話や発表に対して、その「内容に対して反応を返す」ことの大切さを改めて感じました。ライティングをしてからの読解と、再度検討という授業の流れもやってみたいです。

  • 【高校教員】
  • ・ライティング指導では、「型」にはめることばかり指導していました。生徒が書く内容を自分で判断できる力を身につけさせる事が大切だと思いました。
  • ・教科書を使ったライティングや言語(コミュニケーション)活動を経て、追記やリバイズ(改訂、修正)ができると良いと感じたのでやってみようと考えています。
  • ・内容にフォーカスしたフィードバックが大切だと感じたので、授業内にいろんな活動を取り入れていきたいです。実践報告での中学生の生徒のスピーチが感動的で、ぜひメモを使ったスピーキング活動をしていきたいと思いました。

  • 【教育行政関係者・研究者・大学教員】
  • ・これまではスピーキングについては、話すことと、フィードバックをくり返した後に、ライティングを行ってきました。しかし、ライティングの授業においてもアウトプットから入ることができると、気づくことができました。
  • ・調査報告の高校の英語授業の全体的な傾向から、文法・訳読傾向がまだまだ中心的であることが分かりました。しかし、文法・訳読をやりながらコミュニケーション活動を入れるような4技能統合の方向性も進んでいることが分かりました。

  • 【学生】
  • ・生徒の身のまわりにあるものを活用してライティング活動をすることが印象に残りました。人に見せるために書くという意識をもち、書いたものを生徒と教師が読み合って、フィードバックをするとモチベーションも上がるのだと思いました。
  • ・教えるだけではなく、生徒とともに成長していけるような教師になるには、どうすればよいかを考えさせられる時間でした。

  • 【民間企業】
  • ・教科書の理解度の低い生徒が効果的に話す、書くまでできて、さらに楽しさを感じながら学びたいと思えるには、どのような工夫が必要かを考えさせられました。
  • ・子どもにとって「身につける意味のある」英語を教育していきたいと思いました。そのためには、教師と生徒の間の母語でのコミュニケーションや関係性も大切だと思いました。


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